おとぎ講−本当に語り伝えたいお話とは何?


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浦島太郎
カチカチ山
猿蟹合戦
舌切り雀
花咲爺
桃太郎
か大切な教えを後の世に遺そうとする場含どんな方法が考えられるでしょうか。先ず第一に書物や彫刻として保存する事でありましょう。文字は言葉の眠ったものと言われます。人によって読まれ、記憶が呼び覚されるように文字は生きた言葉として蘇ります。しかしこの方法には欠点もあります。

物や建造物は、過失や戦争等によって起こる火災で焼失してしまう事です。その他中国の秦の始皇帝の時に見られるように、政治権力による焚書という事件も起こりました。そこで文化遺産保存の第二の方法が考え出されます。それが子供のおとぎ話なのです。大切な教えをおとぎ話の形に作り変え、母から子ヘ、更に母から子へと語り伝えて行く事は、或いは最も確実な民族文化の保存方法である。と言えるのかも知れません。では私達日本人の祖先はおとぎ話という形で後世に何を伝えようとしたのでしょうか。

神原理の隠没は物質科学文明創造のための方便でありますから、科学文明が完成の暁には言霊原理は再び世の中に蘇らなけれぱなりません。そのための施策がその後の朝廷に於て種々行われました。その施策の一つが奈良時代の『古事記』、特にその「上つ巻」の神話の編纂です。『古事記』の神話は単なる神様の荒唐無稽な物語なのではなく、神話の形式による言霊布斗麻邇(コトタマフトマニ)の学問の教科書なのであります。その神話の内容を受けて桃太郎等のおとぎ話が作られました。

者は菅原道真と伝えられています。道真は言霊の原理隠没以後の数少ない原理の精通者であったようです。臣下の身分でありながら天神様と崇められているのはこの理由からです。

たに「カチカチ山」、「猿蟹合戦」を加えました。アクロバットで見られる時は「しおり」を表示してください。

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